マンション売却豆知識コラム

親の死後家の処分はどのようにする?ポイントを押さえましょう

親の死後、家の処分はどのようにしたら良いかご存知でしょうか。
何も活用する予定がなかったら処分に困ってしまうでしょう。
今回は、対処法やポイントをご紹介します。
ぜひご一読ください。

□そもそも親の家を処分する必要があるの?

そもそも親の死後に、その家を放置していることは許されないのでしょうか。
放置していることの何がデメリットになるのか解説します。

最初の理由は、空き家対策のためです。
親の死後、その家に誰も住まなかったら空き家状態となってしまいます。
誰も人が住まない空き家になると、急速に家の老朽化が進んでいきます。

家は人が出入りすることで、空気が入れ替わり綺麗な状態が保たれます。
誰も出入りしないと、すぐに老朽化してしまって人が住める状態でなくなるでしょう。
その結果として、倒壊のリスクをはじめとした様々なリスクが高まります。
近隣の方にも迷惑をかけてしまうことがあるかもしれません。

そのほかにも、不法侵入や不法滞在などの恐れもあります。
犯罪の温床になってしまっては困るので、空き家として放置し続けるのはお勧めしません。

また、親の死後に家を保有しておくことで固定資産税もかかり続けます。
特に、空き家となった家が周囲に影響を及ぼすとみなされる特定空き家となってしまったら大変です。
特定空き家として認定されると、固定資産税が高くなってしまう恐れがあるためです。

さらには、最悪の場合、強制的に取り壊され、その費用を負担しなければなりません。
そんなことがないように早めに対処すると良いでしょう。

□遺品整理のポイントをご紹介

上記では、親の持ち家を放置しない方が良い理由をご紹介しました。
それでは家を処分しようとする時の対処法を説明します。
家を処分する時には遺品整理を行います。
遺品整理のポイントを押さえましょう。

1つ目のポイントは、処分するものは家族全員で把握することです。
遺品を勝手に処分してしまうと、後々トラブルの原因になることがあります。
トラブルを回避するために、処分するものは家族全員で把握すると良いです。
処分候補のものを別で取っておいて、後で全ての相続人に確認してもらってから最終確認をされることをお勧めします。

もし相続人が全員集まれなかった場合は、欲しいものはないかや、任せる代わりに文句を言わないこと、そして処分にかかる費用を分担することなどを事前に確認しておくと良いです。
初めに了承をとっておくことで、面倒臭いトラブルを避けられます。

2つ目は、あらかじめ片付け計画をスケジュール化することです。
遺品整理に取り掛かる前に、片付け計画のスケジュールを立てておくことをお勧めします。
遺品整理がダラダラと長引いてしまわないように、期限を設けることも大切です。
途中で計画通りにいかずに焦らないよう、予備日などを確保しておくことも良いでしょう。

スケジュールにしておきたい項目は以下の6つです。

・ゴミ収集の曜日
・ゴミ収集センターの場所と営業日
・片付ける部屋や場所の順番
・片付けるために相続人が集まる日時や回数
・完了目標期限
・処分費用の負担

ぜひ参考にしてみてください。

3つ目は、仕分けたものを置くスペースを確保することです。
仕分けしてどんどん処分していけるわけではありません。
一時的に保管しておくためのスペースも確保しておく必要があります。

4つ目は、思い出が詰まっているものも必要であれば思い切って処分することです。
思い出が詰まっているものを処分するのは、勇気がいります。
しかし、全てとっておくことは難しいです。
そのため、必要があれば思い切って捨てることも大切でしょう。

どうしても捨てたくなかったら、写真を撮ってデータで残したり、段ボール1つ分だけと決めておいて入る分だけ取っておくなどすると良いです。
試してみてください。

□親の家は処分することがおすすめです

親の家は放置しておくくらいなら、処分することをお勧めします。

親の死後は相続人が家の管理をする必要があります。
家の状態を保つためには、定期的なメンテナンスが必要になります。
何にも使われていない家をメンテナンスしたり、固定資産税を支払ったりするだけで保有するのは勿体無いでしょう。
負担も大きくなっていきます。

そのため、もし家を使う予定がなかったら売却することをお勧めします。
売却をするためには、不動産の名義変更の手続きを行う必要があります。
この名義変更は相続登記と呼ばれます。
手続きには、2ヶ月から3ヶ月ほどかかるでしょう。

早く家を売りたい方も、相続登記をしなければ売ることはできません。
そのため、早めに手続きをしておくことをお勧めします。

□まとめ

今回は、親の死後に家を処分することについて解説しました。
家を処分せずに放置しておくと、家が老朽化して倒壊などのリスクが高まったり、固定資産税を払い続けたりする必要があります。
リスクを取らないためにも、相続した家は早めに相続登記を行い売却することをお勧めします。