マンション売却豆知識コラム

相続した土地を売りたい方必見!売却の手順を押さえておきましょう

土地を相続したけど、特に住むわけでも活用するわけでもないから売りたいという方はいらっしゃるでしょう。
そんな方へ向けて今回は、相続した土地を売る手順や費用などをご紹介します。
高く売るためのポイントも併せてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

□相続した土地を売りたい!

親の死後、親の所有物だった土地を相続された方はいらっしゃいませんか。
受け継いだとしても、不要な場合があるかもしれません。
そんな時は早めに売ってしまうことをおすすめします。
それでは売るためには、どんな手順を踏む必要があるのでしょう。

まずは、遺産分割協議をすることです。
遺産分割協議とは、相続人全員が遺産のあれこれについて話し合うことです。
例えば、どれくらいの割合で分けるかや、誰がどの遺産を受け取るかなどです。
相続人が1人だけの時は必要ありません。

反対に、2人以上いる場合には、全ての財産について目録にまとめどう分割するか話し合う必要があるのです。
原則、相続する権利のある人は全員参加する必要があります。

遺産分割協議で話し合った内容は、記録として書面に残す必要があるでしょう。
この書面のことを、遺産分割協議書と呼びます。
遺産分割協議書も必ず作成するものなので、忘れてはなりません。

作成する場合は、行政書士や司法書士などに依頼すると良いです。
ご自身でも作成できますが、プロに依頼した方が確実かもしれません。

遺産分割協議が終わったら、相続登記をします。
相続登記とは、相続した土地の所有権を相続人へ変更する手続きのことをいいます。
つまり、協議において決定された持ち主に正式に変更するということですね。
土地をすぐに売却したいという場合でも、必ず相続登記をする必要があります。

相続登記をして所有権を移さないと、売却できないからです。
注意しましょう。

相続登記は土地がある所在地の法務局にて行えます。
現在お住まいの場所ではないことに注意してください。

登記をする場合には、所有権移転の登記申請書を作成します。
その申請書と必要書類を併せて法務局に提出します。

相続登記ができたら、実際に売却が行えます。
通常の売却と同様に売却していきます。
具体的には、査定を行って不動産会社と媒介契約を結び、購入希望者を探す販売活動をします。
そして、希望者が見つかったら交渉をして納得が行けば売買契約の締結をして、決済と引き渡しです。

□費用についても押さえておきましょう

上記では、相続した土地を売るための手順をご紹介しました。
続いては、売却に関して発生する費用をご紹介します。

まず1つ目は、仲介手数料です。
仲介手数料とは、土地を売る仲介の役割を不動産会社に依頼した時に発生する費用のことです。
宅地建物取引業法によって定められています。

仲介手数料は、成功報酬のようなものです。
依頼して実際に売却が完了してから、その成果に対して支払いが発生します。
この仲介手数料は上限が決まっています。
売却した価格が400万円を超える場合は、売却価格に3パーセントを掛けてそこに6万円を足し、消費税分も加算したら求められます。

2つ目は、抵当権抹消の費用です。
万が一、土地にローンが残っていた場合、ローンを全て支払ってから売却する必要があります。
抵当権抹消のための費用とは、ローンを完済した場合に、土地についている抵当権を抹消するための費用です。
大体、5000円から2万円ほどと考えておいてください。

3つ目は、測量費用です。
測量費用とは、土地の面積だったり高低差だったりを測るための費用です。
土地を売るためにはっきりさせる必要があるので、曖昧な場合は依頼しましょう。
この時、30万円ほどから80万円ほどかかります。

□高く売るためのポイントとは?

最後に、土地を高く売るためのポイントをご紹介します。

1つ目は、査定は遺産分割協議が終わってからすることです。
協議が終わっていない段階では、土地は相続人全ての共有物という扱いになります。
そのため誰か1人でも売却に反対していたら話は進められないでしょう。

協議が完了して土地を受け継ぐ人が決まってから査定など、実際の売却に向けて動き出すことをおすすめします。
そうすることで、トラブルも避けられるでしょう。

2つ目は、相続発生から3年10ヶ月以内に売却することです。
相続した後に相続税の申告と納付をされた方は、土地を売却した時も売却益に対して課税されます。
二重で税金を払うようなことになりますね。

ただ、相続が発生した日から3年10ヶ月以内に売却すると、すでに納付した相続税の一部を控除することが可能でしょう。
ぜひ参考にしてみてください。

□まとめ

今回は、相続した土地を売るための手順やその費用について解説しました。
手順はよく確認しておいてください。
また、発生する税金を抑えるための控除についても参考にしてみてください。
この記事が参考になれば幸いです。