マンション売却豆知識コラム

家の名義変更が勝手にされてしまった!その場合の対処法をご紹介します

「家の名義変更が勝手にされてしまった」

このようにお困りの方はいらっしゃいませんか。
今回はそんな方に向けて、名義変更が勝手にされた時の対処法をご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。


家の名義変更が勝手に


□不正登記防止申出について知っておきましょう

不正登記防止申出とは何かご存知でしょうか。
不正登記防止申出とは、不正な登記を防ぐために法務局に申出ができる制度のことを指します。

個人情報などが載っている登記識別情報を盗み見られてしまったり、登記識別情報が記載された登記識別情報通知や印鑑証明書を盗まれたりした際に、悪い人が不正に登記をすることがあります。
これらの情報を勝手に使用して登記名義人になりすますことで、勝手に登記してしまうのです。
不正登記防止申出とは、この不正な登記を防ぐための申出です。

この申出をした場合、申出をしてから3ヶ月以内に該当の登記の申請があった時に、申出をした人に通知が行きます。
この時に通知が来るということは、第三者が勝手に登記をしようとしたということです。
すぐに通知が来るため、対処ができます。

また、登記官が登記の申請について不正を疑う時も、申請してきている人について本当に申請の権限がある人物なのかどうか調査が入ります。
この調査のことを、本人確認調査と呼びます。

不正登記防止申出はやっておいて損のない申出ということがわかりましたね。
それでは、不正登記防止申出は誰でも申請できるものなのでしょうか。
申出を出すためには、条件があります。

条件とは、申出人が申出をするに至った経緯、もしくは申出が必要と感じられた理由に対応する措置をとっていることが必要です。
つまり、印鑑証明書などが盗まれてしまった場合には、警察への被害届の提出が必要です。
または、第三者が不正に印鑑証明書の交付を受けていた場合には、交付した市町村長にその印鑑証明書を無効とする手続きを依頼することなどです。

つまり、何の理由もなくても不正登記防止申出が出せるわけではないのです。
何らかの理由があり、かつそれに対処をした状態で申出をする必要があります。

□家の名義変更が勝手にされていた場合の対処法!

家の名義変更が勝手に

先ほどは、勝手に名義変更されることを防ぐための申出についてご紹介しました。
それでは実際に変更されてしまったらどうしたら良いのでしょうか。

ご自身が全く知らない間に家の名義が移転していた場合、現時点での名義人が勝手に委任状を偽造して名義変更したことになります。
この行為というのは、違法行為に当たります。
そのため対処をとる必要があるでしょう。

勝手に名義変更されているのを発見した場合はまず、法務局にて登記変更の添付書類を閲覧してその書類を撮影してください。
その書類の中には、偽造された書類が含まれているでしょう。
そして、その証拠をもとに名義変更に対する民事訴訟をするか、警察に行って有印私文書偽造罪で告訴のいずれか、または両方を行います。
このように対処をすることによって名義を回復させられるでしょう。

そのうえ、家の名義変更を担当した司法書士に過失がある場合は、司法書士に対しても損害賠償請求が可能です。
このように勝手に名義変更されていた場合は、不正に委任状を偽造している可能性などがあるためしっかりと対処をしましょう。
わからない場合は、専門家に聞くなどしてみてください。

□勝手に相続登記されていたケースをご紹介

家の名義変更が勝手に

続いては、勝手に相続登記されていたケースについてです。
勝手に相続登記されてしまうこともあります。
その場合の事件性のないケースと事件性のあるケースを押さえておきましょう。

*事件性のないケース

事件性のないケースとは、法定相続分通りに相続登記がされている場合や、遺言書の内容通りに相続登記がされている場合などが挙げられるでしょう。
相続人が複数人いる場合は、自分以外の誰かが相続登記する場合があります。
もしこれがご自身があまり納得いっていなかったとしても、法定相続分通りだったり遺言書通りだったりする場合は、事件性がありません。

*事件性のあるケース

続いては、事件性のあるケースです。
事件性のあるケースは、遺産分割前に特定の相続人の単独名義に相続登記がされている場合があるでしょう。
また遺言書が存在していないのに、上記のような相続登記がされている場合も怪しいです。

これらの場合は、書類を偽造してから相続登記を行っている可能性が高いです。
ここでの書類は遺産分割協議書や遺言書を偽造している可能性が高いでしょう。
どちらも違法行為にあたるため、刑法上の罪となり事件性があります。

対処法としては、まず弁護士を代理人として先方と交渉してみるのはどうでしょうか。
刑事告訴をする前に解決できるとより良いかもしれません。

□まとめ

今回は、勝手に名義変更がされた場合の対処法について解説しました。
違法行為にあたる可能性もあるので、しっかりと対処をしましょう。
この記事が参考になれば幸いです。


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