2021/08/07(土)
不動産売却をお考えの方は、「なるべくトラブルが起きないように注意して売却したい」と思う方がほとんどでしょう。
不動産買取でよくあるトラブルを把握しておくことで、事前にトラブルを回避できます。
この記事では、不動産取引でよくあるトラブルや悪質な事業者について解説しますので、参考にしてください。
□トラブルが起きないように悪質な事業者に注意しよう!
不動産の買取は、仲介と比べて売却価格が低くなりやすい傾向がありますが、早期に売却できたり、売却を完了したい時期に確実に間に合わせられたりする点でメリットがあります。
そのため、これらのメリットを享受したい方が、健全な買取事業者に買取を依頼するには何の問題もありません。
一方で、悪質な買取事業者に不動産の買取を依頼してしまうとトラブルの元になります。
悪質な買取事業者の被害に遭わないように対策をするために、悪質な買取事業者の手口について見ていきましょう。
基本的に悪質な買取事業者は悪質な仲介会社と手を組んで活動を行います。
最初に仲介会社が売主様と専任媒介契約を締結し、売却活動を行わずに放置することで、売主様の中に「この不動産はなかなか売れないんだ」というイメージを作ります。
その後、なかなか売れない物件に対して不動産買取会社の買い手がついたと売主様に連絡をして、相場よりも安い価格で売却するように仕向けます。
そこで初めて売主様は騙されたと気づき、トラブルに発展することがあります。
この悪質な事業者同士が手を結んで騙してくる時の特徴は、専任媒介契約などを利用して売主様の利になる売却活動を行わないことにあります。
仲介会社が買取会社の間に挟まれているために、問題が起きてしまうのですね。
そのため、悪質な仲介会社を見極めて良識のある仲介会社に依頼する、もしくははじめから買取会社に依頼しておくなどの対策をとっておくと良いでしょう。
□不動産取引においてよくあるトラブルについて詳しく解説!
不動産取引で起きやすいトラブルは大きく分けて6つありますので、それぞれ詳しくご紹介いたします。
1つ目は、土地の境界におけるトラブルです。
不動産を売却する時には土地の境界線のトラブルがよく起きます。
マンションの場合は基本的にすでに境界が確定されているため、あまりトラブルは起きません。
一方、土地や戸建て住宅を売却する場合には、どこからどこまでを自分の土地として売却できるかが曖昧な状態になっていることがしばしばあります。
土地の境界線を確定しようと思っても、隣人が承諾しない場合には売却できません。
売却する時にはきちんと測量を行なって隣人の同意を取り付けることが大切だと言えるでしょう。
2つ目は、地中に障害物があるトラブルです。
地中に何かが埋まったままになってしまっているとトラブルの元になってしまいます。
既に建てられていた住宅を更地にする時に、浄化槽や作られていた地下室をそのまま残して埋めてしまった場合に、このトラブルが発生することが多いです。
金銭的なトラブルが発生して無駄なお金を支払わなくても良いように、事前にきちんと申告しておくと良いでしょう。
3つ目は、物理的瑕疵のトラブルです。
雨漏りしていたり、シロアリの被害に遭っていたり、土壌が汚染されていたりなどの明らかに被害に遭っていることがわかる瑕疵のことを物理的瑕疵と呼びます。
事前に隠さず申告しておく義務があるので、売却価格に影響を与えるからといって隠さないことが大切です。
4つ目は、心理的瑕疵のトラブルです。
物件で自殺、他殺、事故死や孤独死があったり、近くに墓地や迷惑施設などがあることで、飼い主に心理的な抵抗が生じる瑕疵のことを心理的瑕疵と呼びます。
物件の直接的な瑕疵ではありませんが、物件の評価に影響する場合があるので、知っていながら説明しない場合は契約不適合責任に問われることがあります。
トラブル回避のためにも、物理的瑕疵と同様にきちんと申告しておくようにしてくださいね。
5つ目は、通常残しておくものにおけるトラブルです。
例えば、買主様としてはエアコンなどの設備は捨てずに残しておいてくれることを望んでいることもあります。
不動産を購入する時にも、設備表を見てエアコンやガスコンロなどの設備を確認している方が多いでしょう。
しかし、売主様が設備を「有り」と記載していたにもかかわらず、引っ越し時に誤って撤去してしまうことがあります。
そのような場合にはトラブルになってしまうので注意しましょう。
6つ目は、設備故障におけるトラブルです。
設備が故障していたトラブルはよく起きやすいので十分ご注意ください。
売却した後に不具合があったことが発覚すると、トラブルになり精神的にも金銭的にもダメージを受ける可能性があります。
□不要なトラブルを避けるために不動産買取がおすすめである理由について解説!
上記でご紹介したトラブルを避けるためには、不動産会社に買取を依頼するのがおすすめです。
主な理由としては、契約時に契約不適合責任を負わなくても良い点が挙げられます。
契約不適合責任とは、契約の内容に適合しない場合に売主が買主に対して負担をする責任を持つことを指します。
不動産会社に売却する時には、その責任を売主様が背負う必要がなくなるので、無駄なトラブルを避けられる点でおすすめであると言えるでしょう。
□まとめ
不動産取引でよくあるトラブルとその対策について知っていただけたと思います。
環境要因のトラブルは、事前申告をしっかり行うことでトラブル回避できるでしょう。
設備要因のトラブルは、売主様が意識してトラブルを避ける必要があります。
また、悪質な事業者に遭遇しないように不動産会社選びは入念に行なってくださいね。
当社でも買取や買取保証付き仲介などのサービスを行なっておりますので、お気軽にご相談ください。